2007年10月18日

究極のアドリブ パット・マルティーノのサニー

パット・マルティーノ(Pat martino)のサニー(Sunny) アドリブ譜(Ad-lib)

30年ほど前にこの曲を聴いたときは 度肝を抜かれました
人間業とは思えないプレイ 曲想はコンテンポラリーで ジャズとは異質なものを感じたのですが それでも確実に凄いことをやってる
そんな確信めいたものはありましたので 早速コピーすることにしました
その当時は 音源はレコードで それをテープレコーダーにダビングして 行きつ戻りつの作業は難渋を極め 3〜4コーラスほどコピーして 断念しました
手書きの汚い譜面は 書いては消しての繰り返しで それでもコピーをした数コーラスは 今でも概ね覚えていますので やっぱりコピーと言う作業自体は 大変だけど血となり肉となる作業のようです

現在は 便利な機械も沢山あり 今回はメディアプレイヤーで 半分の速度でプレイバックして コピーを仕上げました

音源を聴いてみて下さい

ギターの後半のテーマと エンディングのルバーと部分以外は ほぼ完コピです
MIDIのソフトの関係で タイやスラーと細かい装飾音符は表現できませんが なかなか良く採れていると自画自賛です





コピーして改めて感じたことですが このアドリブは凄いです

コンセプトとアイデア エレキギターの特性を熟知したフィンガリング ジョージ・ベンソンとは対極の ギタージャズの一つの頂点を極めるアドリブだと感じます


ジョージ・ベンソンの場合は マルティーノよりも遥かな高みにあるアドリブだと思いますが コピーして得るものは少ないようです

一方 マルティーのアドリブ

彼のアドリブは スピードを落として弾いても それなりに素晴らしいアドリブになります
楽譜にしやすい 単純なフレージングなので エレキギター初心者でも 彼のアドリブラインをなぞることはそれ程難しいことでは有りませんし なぞりさえすればそれなりに格好良く聞こえますので 取り組む価値が非常に高い模範的な演奏です

何度も書いていますが ベンソンの音楽は そのノリとスピード感が命なので コピーしてそれをなぞっても 絶対にあの雰囲気は出ません もちろん大変勉強にはなるのですが 譜面で表現できない音楽ですから 譜面で表現出来ません

マルティーノの場合は ある程度譜面で表現できますし 聞いた感じ以上に オーソドックスな音使いとフレージングなので ジャズの栄養価は高いと申せましょう


ベンソンのアドリブ譜同様 販売していますので 興味のある方は覗いてみて下さい

http://music-sheets.seesaa.net/article/61226960.html


彼のコンセプトはマイナーコンバージョンと表現されていますが その意味が良く判る演奏です

彼の特色でもある連続フレーズも この1曲の中に4〜5パターン出てきます

後半のテーマの後ろに続くワンコードのアドリブでは エレキギターでモードを表現する重要なアイデアも隠されています
但しこの部分は MIDIでは全く表現出来ていませんので 是非 実際のCD等の音源を是非聴いて戴きたいと思います

コピーを終えて 改めて思いました

パット・マルティーノ やっぱり凄すぎる・・・


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2007年10月16日

ジョージ・ベンソン ステラのアドリブ

ジョージ・ベンソン 「ステラ バイ スターライト」

ジョージ・ベンソンのテンダリーというアルバムは 愛聴盤のひとつですが その2曲目に納められている「Stella by starlight」
以前に 2コーラスのみ このブログでもコピー譜を紹介しましたが 今回 ある方の依頼で フルコーラスのコピーを行ないましたので もう一度紹介します





僕には ベンソンのプレイに言及する能力も資格もありませんので 感想だけを述べるに留めたいと思いますが・・・

「アドリブって 本来はこうあるべきなんだな」 正直な感想です

ステラのコード進行は 本来難しいコード進行です
コピーをしていても コードとマッチしない音使いが随所に出てきます
西洋音楽式の 割合きちっとしたコード進行をバックに ベンソンはブルースを表現しています
それが心地良く 格好良く つまりは素晴らしい演奏でありアドリブです
エレキギターによるアドリブの最高峰の一つだと思います

僕はこんな演奏 こんなコピー譜を目にして 何をどう考えれば良いんだろう?

「細かくコードを分析し 細かくフレージングや音使いを検証し そこに何らかの法則性を見出していく」

最も 尤もらしく思える手法ですが こんな方法が何の役にも立たないことだけは断言できます

お前何を言ってるんだ!!それしか方法は無いじゃないか!

そんな声が耳元で響いていますが 違います
そんな方法では 良い音楽は出来ないんです それだけは断言できます
じゃあ どうやれば良いんだ?

それが判らないから 僕には格好良い演奏は出来ないんです
だけど それは僕だけじゃない 君も貴方も 彼等も 皆そうじゃないですか
やっぱり音楽って 頭で考えるものじゃ無いと思うんですよ

僕が感じたことは 概ね以下のようなものです

ベンソンは 元々僕よりも10倍くらい才能が有るんだろうな
ベンソンは 僕よりも10倍くらい練習したんだろうな
それよりも何よりも ベンソンは僕よりも10倍の音楽を聴き 10倍音楽を楽しんでるんだろうな

これが事実なら 見事に辻褄が合います

現実のベンソンのプレイと 僕のプレイを聴き比べた時の差は 丁度これくらいの差があります

10×10×10×10 これはいくつだっけ 10000ですね

ベンソンの音楽は 僕の1万倍素晴らしい ちょっと大袈裟かな?
だけど妥当な線だと思います

こんな検証したことありますか?

仮に 100万人の人間がジョージベンソンの音楽を聴いたとき
恐らく最低でも10万人は彼の音楽が素敵だと思うでしょう
僕の音楽を聴いた100万人は? 多分1000人くらいの人が 僕の音楽を素敵だと思ってくれることでしょう

100000÷1000=100

何と ベンソンは僕の10000倍ではなく たった100倍だけ 僕よりも素敵だという計算結果です

ベンソンのアドリブは ベンソンの音楽は 僕の想像の輪を広げてくれました


楽譜のブログで販売を開始致しましたので 興味がある方は覗いて下さい

http://music-sheets.seesaa.net/article/60932604.html




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2007年08月16日

ジャズブルースのアドリブ

エレキギターでジャズブルースを格好良く弾ける人は少ない

僕自身 ジャズギターを弾いていても ブルースを聴くなら ブルースギタリストのブルースを聴いたほうが楽しい

今日は ジャズでブルースを弾く場合 どんなことに注意したら良いのだろうか? ということをテーマに書いてみようと思います

先ずはいつもの通り 音源と楽譜です
或る有名ギタリストのオリジナルブルースとアドリブコピーです
いつものことながら 実際の音源はファンタスティックなものですが 僕が作成したMIDI音源がチンケであることを 予めお断りしておきます





blues 1.JPG
blues 2.JPG

このブルースは なかなかに格好の良いものです

ジャズのブルースがあまり好きで無いという理由は フレージングが細かすぎて ブルースフィーリングを表現できていない演奏が多いと思うのですが・・・

もちろん ウエスやグラント・グリーン ジョージ・ベンソンなどは 痺れるようなブルースを聴かせてくれます
マルティーノもなかなか バレルは言うに及ばす と言うところです

そして さて その他には と思うと もう 探すのが途端に難しくなります

僕が聴いていないだけなのか 僕の美的感覚がオカシイのか 僕はブルースが格好良く弾けるギタリストは ここに名前を挙げた人以外には あまり思い浮かびません

で ここに取り上げたブルース

ジャズ的な コードを難しくしたような スケールを追っていくようなスタイルではありません

かと言って こてこてブルーノートオンリーと言う演奏でもありません
さらりと 実にさらりと 淡々とブルースが弾かれています
ところが 中盤の3連譜の単純なフレーズは どうしてこんなに格好良いの?!
コードソロに入る前の16分音符のフレーズはまた 何てエキゾチックなの?!(並みのギタリストには 物理的に弾けないスピードですが)

淡々としたブルースに散りばめられた宝石

最初に入る3連譜のアルペジオも秀逸です
僕のMIDI音源では確認すべくも有りませんが 全体に溜めの効いたノリと ここぞと言う時のリズム隊を置き去りにするようなスピード感

岡安芳明 日本が誇るNo1ジャズギタリストです

8気筒4000ccのターボエンジンを積んで 一般道を法定速度で安全運転するような彼のギターを 嫌う人も大変多いのですが 何と言ってもモノが違います

おそらく丁度30歳頃の彼のブルース
刺激的でお手本的で 今現在の彼のギターも含めて エレキギターでブルースを弾くならば 多いに研究する価値があるギタリストでしょう


今日は 随分真面目に書いてしまいました


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2007年06月23日

ブラインドテスト

エレキギターのアドリブ講座という内容に相応しいのかどうか 多少の疑問はありますが それなりに興味を持って戴ける方もいらっしゃるという都合の良い解釈で記事を書きましょう

さて 先ずは音源を聴いてみて下さい





ピアノトリオの演奏になっていますね
まあ それは置いておいて

この曲 何の曲か直ぐに判りましたか?

ジャズ系じゃない人には難しいかも知れませんが おそらく日本人の半数くらいの人が 耳にしたことある曲だと思いま
それでも 普段 アドリブなんて聴く機会が少ない人には
判り難いのかも知れません


ところで ここはエレキギターのブログですから ピアノの演奏を取り上げてどうのこうのと言うことに若干の抵抗を感じながらも 強引に記事を書いて行こうと決心していた僕ですが ふと 思いました

ピアノのアドリブ部分をギターに置き換えれば 立派にこのブログにマッチする記事になるのでは? と

まあ 僕の予想では 記事はそうなるだろうけど
ピアノのソロの部分をギターに置き換えて 果たして音楽になるのだろうか? 音域が高すぎるし おそらくチンケなものになってしまうだろう

その場合は
「このように 各楽器により フレーズや音域に特性がありますので それらしいソロを行うように心掛けなければなりません」 などとコメントを付けようかな みたいなことを思っていました

だけど 置き換えてみれば 別に違和感はありません
まあ 聴いてみて下さい

先ほどのピアノのアドリブの部分を 音色はエレキギターではなく 生ギターの音色ですが ギターはギターです





どげんやったですかね?


僕自身は 違和感ないな〜・・・ と感じました

実際にギターで弾けるのかどうか
音が重なった部分は 弾き難い もしくは 弾けないところがあるかも知れませんが まあ 概ね弾けそうだとは思います


な〜んだ ピアノのソロでも ギターで弾けるんだ

40年間ギターを弾いてきて 初めて知りました

もちろん 部分的には色んなピアニストのフレーズを拝借して来た僕ですけど ワンコーラスまるっと拝借なんて 出来もしないし考えたことも有りませんでした


それとも もともとこのピアノソロの部分
ギタリストの僕が勝手に作り上げたピアノソロですから
最初からあまりピアノのソロらしく聞こえないのかも知れませんね

だけど 僕の感覚では ピアニストがこんなソロをしても 別に違和感無いな〜と言うものです

話がループしはじめましたので これくらいにしておきましょう


ところで 肝心の曲名は判りましたか?

即座に判った人は まあ 耳が良いのではないでしょうか

何度も聴いて 判った人も まあ  耳が良い人だと思います

判らなかった人は  この『曲』自体を知らなかったんでしょう

ですから この記事を読んだ人は 皆さん 耳が良いということにしておきましょう

曲名は 

http://music-sheets.seesaa.net/article/45668757.html

ここの記事に載せていますので・・・

う〜ん 何だか・・・




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2007年04月17日

トニックフレーズとUXをチョッピリ

前回に続いて トニック C のフレーズと U−X−Tのフレーズを 少しばかりアップしましょう

1−4.pdf

初心者には少々難しいかと思えますが 音は拾っていけば確認出来る筈です

最後には ソニー・クラークとグラント・グリーンのツーファイブ(U−X)のフレーズもオマケとしてつけています

少しだけ補足しますが


良い素材としてのフレーズ について考えて見ましょう

ここにも 迷信や誤解が見え隠れします

良いフレーズは 誰が弾いても格好良いのか? と言うことをまず考えなければなりません
答えはノーです

ダイアモンドを考えて下さい

適度な大きさ(とは言ってもかなり小さくても十分ですが)で 正しくカットされ磨き上げられたダイアモンドは 誰が身につけても美しいものです
これを 提供された素敵な音楽(この章では素敵なアドリブ)だと思って下さい

なるほど 素敵なアドリブとは ダイアモンドにも匹敵する素晴らしいものなんだと単純に考えられますか?

答えはイエスで良いでしょう
人によって価値観に違いはありますから 高価なダイアモンドと素敵なアドリブを比較して 一般的にはダイアモンドに価値がありますが 素敵なアドリブフレーズも十分に価値があります

ところで この場合 ミュージシャンは どの位置に立っているのでしょうか?


ミュージシャンは ダイアモンドを身につける立場の人ではありません その位置は 聴衆に譲らなければなりません
ミュージシャンは ダイアモンドの原石(あるいは別の素材)を見つけ それを加工して商品にする立場にあると考えて下さい


素敵なフレーズは まさにダイアモンドの原石です 希少ですし 誰にでも簡単に手に入るものではありません
その原石を細かく砕き そのまま指輪にしたとしたらどうでしょうか 誰か買いますか? いくらで売れますか?
ダイアの原石とは言っても 加工される前は ただの石ころです
ガラスの方が よほど綺麗でしょう

素敵なフレーズを 素敵なアドリブとしてステージで披露すると言うことは ダイアモンドに例えれば 原石を見分ける目を養い それを美しく加工する技術を習得しなければならないということではないでしょうか

同じように ミュージシャンは 素敵なフレーズを見つける 耳を養い それを格好良く聴かせる技術を習得しなければならないようです

「オカシイな〜? コピーしてそれらしく弾いてるのに どうして誰も喜んでくれないのかな?」


ついついそう思ってしまう 僕も貴方も
         まだ 少々努力が足りないようです・・・



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2007年04月13日

トニック C のフレーズ集

エレキギター アドリブ講座


今日はトニックコード内のフレーズを練習してみましょう


1−3.pdf  フレーズ集


それでは 譜例に従って説明いたします

モチーフ(元になる音列)

モチーフ自体は有っても無くても良いのですが 練習の初期の段階では 特定のコードの中で どのような音やスケールを選択するかと言うことすら 皆目見当もつかない と感じられる初心者の方もいらっしゃると思いますので 目安程度に提示します

モチーフの音は ソ ド ミ ド ソ ファ ミ
今後 当講座では 音名は英語で表記しますので 以下に書き直します

モチーフの音は G C E C G F E となります

Fの音以外は 全て Cというメジャーコードのコードトーンです
Fの音は コードトーンではありませんが Cのメジャースケール内の音です

モチーフ自体に何の問題もありませんが これをそのまま楽曲内でアドリブとして弾いたとした場合 これを格好良く聴かせるということは 至難の技でしょう

そこで これに様々なデコレーションを加えて アドリブらしきフレーズに変化させましょう

先に良くない例をあげましょう

文部省唱歌風

一番多いのがこのパターンです
モチーフの音の隙間に スケール内の音を加えたもので 最も初歩的アプローチです
これはこれで何の問題もありませんが もちろんなかなかアドリブ風にはなりません まあ スケール練習程度のものと思って下さい

出来の悪い沖縄音楽?

次の進化系が このフレーズです
スケール内の音を安易に繋げただけでは なかなか上手くいかない という失敗に基づく次善の策の筈ですが ますます酷くなっています
これはもう 手直しも出来ない泥沼へと踏み出しています


いかがでしたか?

こういったフレーズが 市販の教則本には 沢山載っています
こういうフレーズを沢山練習した人は お悔やみ申し上げます
練習すればするほど 下手になるフレーズ群です
たしかに 指の練習にはなりますが 耳(音楽性)は段々壊れて行くでしょう


次は良い例を弾いてみて下さい

最初の2小節は 上記の文部省唱歌風に 少しだけ良い加工を加えた例です
弾き方はちょっぴり難しくなっているとおもいます だけど 沖縄音楽風よりは 楽に弾けるんではないでしょうか

続く2小節は また違った変化を加えています

良い例の4小節は
このまま初心者や中級者が弾いても 即 格好良く弾けるフレーズではありません
しかし こういったフレーズを 正しいアーティキュレーションで 適当なフィンガリングとピッキングの基に弾けば そのまま ジャズのアドリブフレーズとして普通に通用するフレーズです

むしろ ジャズアドリブのエッセンスが理解できない人も このようなフレーズを練習することで 知らず知らずのうちに ジャズのアーティキュレーションが身に付くだろうと思われるフレーズです


その他 色んなトニックフレーズ

ここでは ベタな(少し古臭い)ジャズフィーリングを持つフレーズの例を示しています

上記の良いフレーズ(4小節)に加えて しばらくはここに記載されているフレーズを数百回弾いてみて下さい

練習の際は 以下のことに気を配って 練習しましょう

・ゆっくりとしたテンポで練習して下さい
・フレーズ内ではテンポが変らないように注意して下さい
・早めにメモって(覚えて)譜面を見ずに弾くようになって下さい
・ギターと口と ユニゾンで弾く訓練も加えて下さい
・出来るものはオクターブ上下させて練習して下さい
・他のキーへ転調して練習して下さい
・弾き難いところ 自分でもっと良い音を見つけたところは
 自分の耳に心地良ければ 自由に変化させて下さい

さあ 今日からスタートです 頑張って下さい


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2007年04月12日

アドリブに対する迷信を払拭しましょう

エレキギター アドリブ講座

エレキギターの初心者や中級者が陥りやすい迷信を 先ずは払拭しなければなりません

アドリブを行おうと思った初期の段階で考えることは
特定のコードに対して どのような音 どのようなスケールを使えば アドリブらしきものになるんだろうか? だと思います

そこで 一番に知って戴きたいことは 以下のことです

素敵なアドリブは 結果として コードにマッチした音とスケールが使われているが コードにマッチした音とスケールを使えば 素敵なアドリブになる ということは決してない

と言うことです

アドリブが出来るようになりたいと相談にこられるギタリストのプレイを先ず聴きます
そして 「うん 確かに 全然アドリブになっていないね」とコメントすると 反応は概ね二つです

@ そうなんです どんな音やスケールを使えば良いか 判らないんです

A え?どうしてでしょうか 音使いも スケールも間違っていませんけど

どちらも非常に問題がある反応だと言わざるをえません

@の場合 音楽の基礎の問題です
音楽をやろうとする場合 音楽の基礎を身につけていなくては音楽はやれません まして アドリブという 少しだけ高度な音楽を目指す場合は それなりの能力を要求されます
野球に例えれば 或る程度のルールを知り キャッチボールが出来て 打つ 走る という能力を 先ずは身につけなければならないということです

Aの場合は 欲求度の問題です
正しい音やスケールを使うということは 音楽をやる上での 最低条件です アドリブに限らず 普通に聞かれる音楽は 全て正しい音使いで 正しいスケールで作られています
そして そこにプラスアルファの 何らかの魅力 を有している音楽が 初めて鑑賞に耐え得る音楽になります
今度も野球に例えてみましょう
「監督! 僕は野球のルールを知ってますし キャッチボールも出来ます 走ることも 打つことも出来ます なのに どうしてゲームに出して貰えないのですか?」
「それはね 君がそのどれも チームの他のメンバー以上に上手に出来ないからなんだよ」

実際に 野球のチームで上記のような質問をすれば 火が出るほど叱られるでしょう 間違いなく 頭がオカシイと思われるでしょう

だけど 音楽の 特にジャズの現場では 実際にそんな会話が 毎日繰り返されています

Aの段階に進んだ人が 自分の欲求を高く持って
「これで どうにか 音楽を演る入り口に達した さて これからどうやって 自分のプレイを良いものにして行ったら良いのだろうか?」
そう考えれば 自ずから道は開けて来ます

そうです 実際に行われている 素敵な演奏を 真似し 分析し 自分も行えるように毎日努力を続ける と言うことです

そして そのお手伝いを この講座や 他の講座 教則本等が出来る筈です


ここまでの内容を 吟味し しっかりとした心構えを持って 取り組む覚悟を決めなければ 格好良いアドリブなんて 出来る筈がありません


次回からは いよいよ実戦的訓練に入ります

通常の教則本には出てこない トニックコード内のイカしたフレーズを公開しますから 期待して戴きましょう
え? U−Xのフレーズを早く教えろ?
いえいえ 焦ってはいけません 先ずは単体のコードの中で メロディーを歌わせる方法論を先に身につけて下さい


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2007年04月11日

アドリブの良し悪しとは?

エレキギターのアドリブ講座

ギターの初心者がアドリブが出来るようになりたいと考えた場合のアクションを 二つのパターンに分類してみましょう

@ 気に入ったアドリブをコピーし その真似をして弾く

A 方法論(多くの場合は理論)を学び コード進行に合うフレーズを
  自分で作る

極端な例ですが 以上のように分類してみました
そして どちらか片方だけしか行わないと言う人はまず見当たりません
@とAの方法を取り混ぜて実践していくのでしょうが その度合いが問題となります

各々の効果や危険性を列記しましょう

@の方法

やればやるほど 確実に必ず効果はあがります なぜならば 気に入ったアドリブを選んだ時点で それを上手に真似ることが出来るようになるにつれ それを弾けば気に入ったアドリブになるレールの上に乗っかっているからです

デメリットは 時間が掛かるということです
ある程度の知識が無ければ コピーすら出来ないでしょう
ステージに立つまでは 多大の努力を要すると思います

Aの方法

着実にギターを弾く技術が向上します
アドリブを行うというスキルの向上にはつながりません
なぜならば アドリブとは コード進行に合う音を紡いでいくという作業では無いからです
しかし 手っ取り早くステージに上がるには 非常に有効な方法です

人によって 向き不向きはありますが
@とAの方法を上手に配分しながらスキルアップを目指すのが 一番安全な方法論ではないでしょうか

しかし @の方法だけで 超一流に上りつめたギタリストは少なくありません(余程の才能に恵まれていたのでしょう)がAの方法だけで超一流になった人が居ようとは思えません

いかに効率よく @とAの両者を上手に練習して行くかと言うことが問題ですが 自分の才能に絶対的な自信をお持ちの方なら どちらか片方の方法だけで十分だと思いますが・・・


さて 前置きが長くなりましたが 昨日の「譜例1」のフレーズが 何故酷評されなければならないのかを 説明しなければなりません

音を出して弾かれた方は気が付いたとおもいますが

・コードトーンを上手に使っているにも関わらず コードフィーリングが無い
・音程が掴み難い(フレーズの輪郭が曖昧である)

譜例1の以上の特性の原因は コードの変わり目に使われた過剰な音の跳躍 以外のなにものでもありません

ここでまた ふたつの重要なことを覚えて下さい


1.アドリブでは コードの変わり目で長3度以上の音の跳躍を行わない

2.メロディー(作曲)は コードの変わり目であっても 音の跳躍は自由である


これを約束事だと捉えることは危険です
約束だから出来ないと言う事ではありません
人間の耳に聞いて心地良いアドリブは 結果的に コードの変わり目と思しい位置で過剰な跳躍を含んでいないという事実にもとづいて 分析された方法論です
これを理論的に検証することは出来ないだろうと思います

どちらが先かと言うことが重要であって もし コードの変わり目に過剰な跳躍を含んだ格好良いアドリブフレーズをプロダクト(産出)することが出来たら(決して不可能では無いと思いますが 普通に考えれば難しいでしょう) それは貴方のオリジナルであり 重要な個性として売り物になるでしょう

例えてみれば 出汁をとらずに美味しい味噌汁を作る くらいの難易度ではないかと思います

これを行った先人は沢山居ます

オーネット・コールマン エリック・ドルフィー アルバート・アイラー etc. 
(参考 フリージャズっていったいどこまで自由なんだ?

だけど 今は 先ずは普通の方法でしっかりとインプロヴァイズする訓練をしたほうが良いでしょう


話は元にもどりますが
コードフィーリングが無いことも 音程が掴み難いことも 本来は大きな問題ではありません
意識してそういうフレーズを盛り込み アドリブにバリエーションを加えるという手法も 日常茶飯事に行われています

それでも 譜例1のようなフレーズは含むべきではありません

まさに 素敵な料理の途中に出された 出汁を忘れた味噌汁 にほかなりません


この項は コード進行に基づくアドリブを目指して行くうえで もっとも大事なところです

次回も この続きを書きます


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2007年04月10日

アドリブの第1歩

エレキギターのアドリブ講座

昨日の続きです

昨日は二つの譜例の優劣についての問いかけをしましたが
もちろん答えはお判りですよね
理由まで明快に判りましたか?

それでは 先ずは下記のPDFを左クリックで見て下さい
昨日と同じ譜例に 少しだけ解説をつけました


  1−2.pdf


そうです お判りの通り

譜例1は 初心者が陥りやすい誤ったアドリブの例です

理由は音の跳躍にあります
一般的ジャズのフィーリングを表現する場合 コードの変わり目には 過剰な音の跳躍を行わない ということが ジャズのフィーリングを維持する一つのポイントとなります

この件は 次回以降 詳しく説明したいと思いますが
今はアドリブ講座の開催中です
一刻も早く 素敵なアドリブフレーズに触れて戴くのが先決だと思います

そこで もし時間が許すならば 譜例2を弾く練習をしてみて下さい

譜例2を 一般的アドリブフレーズ と表現しましたが
いやいやどうして 本当はかなりのレベルのフレーズなんです
慣れない方や ジャズのリズムが身に付いていない方には 少々難しいかも知れませんが バップの入り口の典型のようなフレーズですので これを弾いて見ましょう

弾き方のコツを披露しますので参考にして下さい

ポジション

先ずは自分の弾きやすいポジションを探してみてください
自分で見つけたという方は そこがベストのポジションです
見つからない人は

最初のG(ソ)の音は 3弦の12フレットに小指を置き そこから半音で下降して下さい
ここから始めれば 全ての音が ポジションの移動無しに弾けます

ポジションは判りましたか?
だけど ポジションは判ったとしても 最初はなかなか上手に弾けないと思います

実は 今現在 ジャズギタリストとしてステージに立っているプレイヤーでも このフレーズをスムーズに弾けないというレベルの方は沢山います

本当ですよ

それほどジャズは難しい?
いえいえ それは大きな間違いです
譜例2程度のフレーズさえ 自由に操れないほど ジャズギターの現場はレベルが低いのです
ですから 今から始められる方でも ほんの少しの努力をし もし何らかの才能に恵まれていれば 彼らの中に入って 十分に互して演奏が出来るようになります

譜例2を弾くためのポイントをもう少しだけつけ加えます

なるべく跳ねずに イーブンな8分音符で弾いて下さい
アクセントはつけず 全ての音の音価が等しくなるように気を配って下さい
最初のころは どうしても表の音にアクセントが付きますので 意識して裏(シンコペーション)の音を少しだけ強く弾くイメージで練習すれば 音価が揃ってくると思います

もし自分の耳に心地良く聞こえるようになれば 今の段階では成功です

次回は 譜例1の誤りを少しだけ掘り下げて解説いたします


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2007年04月09日

エレキギター アドリブ講座 序章

エレキギターのアドリブ講座の記念すべき第1回です

講座だから 僕には似合わないけど 丁寧な言葉使いで書き進めることに致します 笑わずに読んで下さいね

出来るだけ 初心者から中級者の方まで 参考になるような講座にしたいと思います

それでは最初に 下のPDFを左クリックで開いて 譜面に目を通して見て下さい


1−1.pdf


何の変哲も無い T−Y−U−X のコード進行に基づく 簡単なアドリブフレーズの例です

譜面を見て 頭の中で音を鳴らすことが出来る人なら 瞬時に判ったと思いますが(音が頭の中で鳴らせない人は 是非 後でギターででもキーボードででも良いですから 音を出して見て下さい)

譜例の一つは このままステージで弾いたとしても まあまあ素敵なアドリブフレーズだと言えますが 残りの一つは このままステージで弾けば 判らない人には全く判りませんが ある程度のレベルに達した人の耳には 噴飯物の奇妙なアドリブフレーズになってしまいます

おそらく この講座を見られた方の9割の方は どちらがイカシたフレーズなのか 正解されると思いますが その理由をスラスラと明快に答えられる人は 3割にも満たないのではないかと思います


市販のアドリブ教則本や もちろんネットのアドリブ講座でも 悪い方の譜例のようなアドリブ例が 多数載っています

何処に原因があるのでしょうか


第一に言えることは

理論の上では 譜例1と譜例2の間に 優劣は無い

と言うことです


理論書やアドリブ教則本では 特定のコードのときに使える音 使えるスケールを 教えます
そして 話はそこで終わっています

ここでひとつ アドリブをする上で大事なことを二つだけ覚えて下さい


@ アドリブをする上で 使ってはいけない音

   というものは無い

A アドリブをする上で この音を使えば

   格好良いと言う音も無い



ということです


だけど 譜例1 と 譜例2 は 明らかに違います

次回は どうして片方は良くて もう一つは変なのだ? と言うことについて 書くことにします


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2007年04月07日

エレキギターのアドリブ講座を開講します

ギター上達の極意を教えましょうなんて 偉そうなことを書いて来たけど
与太話ばかりが先行して グダグダしてきたね

不本意だけど これから エレキギターアドリブ講座を開講しようと思います

何故不本意かと言うと
アドリブ講座と言うからには 音源や 譜面が必要だけど
それが凄く面倒だと言う訳で
しかも その手の教材はネットの世界に溢れかえってるじゃないかという気持ちもあって

そして 僕自身は あまりそんなものに興味無いから 深くは見たり読んだりしていなかったんだけど

あんまり参考にならないね と思った

何だか違う と思ってしまう教材がほとんどなんで
まあ そういうもので日々研鑽を図っていただくついでに 僕の講座を読んで戴いて キモになるところを補足して戴こうかなと言うわけです

音源や譜面のアップが伴うから そんなにサクサクと記事は書けないだろうけど きっと何かの役に立つ 音楽の本質に触れるような講座に出来ると自負してますよ
自信があるから開講するわけで


世間のギタリストがアドリブに抱いている誤解を緩和しながら 簡単に自分自身のアドリブが出来るようなスキルを身につけて戴きたいなと念じつつ

また後日お会いいたしましょう 

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