2007年08月29日

オイルショック!

エレキギターを1本抱えて 僕はどうにか生活の目処が立つようになりました

ベースで仕事をしているときは やっぱりカリソメの楽器ですから 少しだけ後ろめたい気持ちがありましたが エレキギターは本職ですので これでしばらくは頑張ってみようと・・・

ディスコが段々と下火になり 少しアダルトなダンスホールに形態を変えていった時期で 僕はキャバレーでエレキギターを弾きながら いつかダンスホールでロックギターを弾きまくる自分の姿をイメージしていました この気持ちは忘れないようにしようと

だけど今(30年前の今ですぞ 誤解無きよう!)は キャバレーのギタリスト
これはこれで頑張らないといけない


時は昭和48年師走

折りしも石油ショックの真っ只中
スーパーからトイレット・ペーパーが消えるという珍現象が起きていました
高度経済成長を謳歌してきた日本経済の分岐点でした

僕の職場のキャバレーにも お上から達しが来て バンド演奏は午後11時までと 厳しく制限されました 省エネのためです

そうは言っても客商売

照明を落とし 音量を落として 演奏は続きます

世の中は師走で オイルショックとは言え 歓楽街は相変わらず賑わっています
だけど11時から閉店の12時までの1時間だけは お通夜のような演奏を続けることになりました

最後を締めるべき楽しいステージは 暗くなり
僕らの最終ステージは いつも選曲に苦労し 楽しくなくなりましたややもすると 音量が大きくなりがちな演奏に注意しながら 10日ほど経過しました 

バンマスの俊ちゃん この日も 人並み外れて音がでかいドラムの少年に語りかけます

「少年! 判ってるだろ? 小さく 小さく ね ね ネ!」

ステージ前も演奏中前も 1曲毎にくどいように諭しています
少年は素直に「ハイ」と頷いて 忘れもしないカーペンターズのスーパースター
美しい曲です 僕はカーペンターズは好きじゃないけど

俊ちゃんはアルトサックスをフルートに持ち替え 静かに静かに曲は進行します

そしてサビに入る前のドラムのおかずの部分で 少年がやってしまいました

♪ドッチャン ドコット ゥズタタタ バラタタン♪

少年は 意識してか 無意識か いつもの音量か それ以上の音量でドラムのフィルインをぶちかましました

俊ちゃんの顔色が変りました

僕らの演奏もつられて音量が上がりました

Don't you remember you told me love,you baby〜♪

4秒前とはうって変って 普段通りのヴォリュームの演奏です

一瞬蒼ざめた俊ちゃん
その顔に ジワ〜リと喜色が浮かび 少年を見つめ 僕らを見渡し

「良いぞ〜! もっと行け もっと行け〜!!」

ランニングスタイルに腕を抱え こぶしを握り締め 身体を振って僕らに指示します

ホールからマネージャーが飛んで来て 下からステージ上の俊ちゃんに 真剣な表情で何かを言ってます

横目でチラリと一瞥をくれた俊ちゃんは 彼を無視して 僕らを見ながら満足そうな笑みを浮かべ 更にハードな演奏を要求します

お通夜のような演奏に一番ストレスを感じていたのは 少年ではなく バンマスの俊ちゃんでした

この後 俊ちゃんは支配人から大目玉を食っただろって?

さあ? 僕は知らない
記憶は定かでは有りませんが 社会にトイレットペーパーが戻ると同時に 僕らへの演奏制限も直ぐになくなりました
期間にして1ヶ月くらいだったと思います



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2007年08月16日

ジャズブルースのアドリブ

エレキギターでジャズブルースを格好良く弾ける人は少ない

僕自身 ジャズギターを弾いていても ブルースを聴くなら ブルースギタリストのブルースを聴いたほうが楽しい

今日は ジャズでブルースを弾く場合 どんなことに注意したら良いのだろうか? ということをテーマに書いてみようと思います

先ずはいつもの通り 音源と楽譜です
或る有名ギタリストのオリジナルブルースとアドリブコピーです
いつものことながら 実際の音源はファンタスティックなものですが 僕が作成したMIDI音源がチンケであることを 予めお断りしておきます





blues 1.JPG
blues 2.JPG

このブルースは なかなかに格好の良いものです

ジャズのブルースがあまり好きで無いという理由は フレージングが細かすぎて ブルースフィーリングを表現できていない演奏が多いと思うのですが・・・

もちろん ウエスやグラント・グリーン ジョージ・ベンソンなどは 痺れるようなブルースを聴かせてくれます
マルティーノもなかなか バレルは言うに及ばす と言うところです

そして さて その他には と思うと もう 探すのが途端に難しくなります

僕が聴いていないだけなのか 僕の美的感覚がオカシイのか 僕はブルースが格好良く弾けるギタリストは ここに名前を挙げた人以外には あまり思い浮かびません

で ここに取り上げたブルース

ジャズ的な コードを難しくしたような スケールを追っていくようなスタイルではありません

かと言って こてこてブルーノートオンリーと言う演奏でもありません
さらりと 実にさらりと 淡々とブルースが弾かれています
ところが 中盤の3連譜の単純なフレーズは どうしてこんなに格好良いの?!
コードソロに入る前の16分音符のフレーズはまた 何てエキゾチックなの?!(並みのギタリストには 物理的に弾けないスピードですが)

淡々としたブルースに散りばめられた宝石

最初に入る3連譜のアルペジオも秀逸です
僕のMIDI音源では確認すべくも有りませんが 全体に溜めの効いたノリと ここぞと言う時のリズム隊を置き去りにするようなスピード感

岡安芳明 日本が誇るNo1ジャズギタリストです

8気筒4000ccのターボエンジンを積んで 一般道を法定速度で安全運転するような彼のギターを 嫌う人も大変多いのですが 何と言ってもモノが違います

おそらく丁度30歳頃の彼のブルース
刺激的でお手本的で 今現在の彼のギターも含めて エレキギターでブルースを弾くならば 多いに研究する価値があるギタリストでしょう


今日は 随分真面目に書いてしまいました


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2007年08月10日

譜面は読めなきゃいけないの?

エレキギターが上達したければ 譜面は読めなくてはいけないの?

時々こんな質問を受ける
答えは 全然!!

常識的に考えて 譜面があれば知らない曲だって弾けるし 譜面は読めたほうが良いような気がするんだけど 僕が好きなギタリスト(ジャズの人が多いけど)はだいたい譜面が読めないようだ

ウエス・モンゴメリー ジョージベンソン 岡安芳明

この3人は 間違いなく 譜面は読めない筈だ

パット・マルティーノ はどうだろうか? タイプ的には譜面が読めそうなタイプに感じるが プレイを聴く限りでは 彼も譜面は読めないんではなかろうか? そんな気がする

残るグレイトギタリスト グラント・グリーン
彼のプレイは譜面とは無縁のようだけど 彼はスタジオの経験も豊富なようで 多分譜面は読めるんじゃないかなと思う
だけど 読めない可能性も有る

僕の好きな5人のギタリスト
誰を取り上げても素晴らしいプレイを聴かせてくれるけど
そのうちの 少なくとも3人が 譜面が読めない訳だから
結局 格好良いプレイをするためには 読譜力は必要ないという事になる



ホセ・フェリシアーノ

彼はエレキギターじゃないけど 彼のギターも相当なものだ
初めて彼のギターを聴いたとき 唖然とした

彼のプレイと自分のギターを比較して 俺はとてもギタリストと呼べるシロモノではないなと思った

今にして思えば 比較すること自体がナンセンスで 彼は彼 自分は自分 だけど 誰にでもこんな経験は有るんじゃないかな
無いものネダリみたいな気持ち

そのフェリシアーノ様 もちろん譜面が読めない

レイ・チゃールス スティービー・ワンダー
彼らはギタリストでもないけど もちろん譜面が読めない

譜面が読めないんじゃなくて 譜面が見えない
彼らにとっては 譜面は世の中に存在しないと同じこと
それとも点字の楽譜があるのだろうか?

もちろんその他大勢のエレキギタリスト
譜面が読める人 読めない人 どちらも沢山居るだろうが
譜面が読めたから上手になった と言う人は あまり居ないんじゃないかな

もちろん 演歌のバックで 商売でエレキギターを弾く
そんな人は 譜面が読めないと色んな制約があるから 読譜力は必要だろうけど
こと エレキギターの上達 に関しては 譜面が読める読めないは 関係ないと 僕自身は結論付けてる

ところで ギタータブ譜
僕はこれが読めない

まあ 譜面もタブ譜も似たようなものだけど
タブ譜を読むくらいなら 普通の五線紙を読むほうが楽じゃないかな?と思うんだけど

これは僕の独り言です


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タグ:音楽
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